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言葉にしてしまうと

書いたり話したりすると、妙に違和感を覚えることが多い。
思ったことや記憶、言い表したかったこととズレていたり、補おうとして正確さを欠いていたり。

違う、こんなこと言いたかったんじゃない。
そんな風に感じて、ため息が出る。
無意識は広大だというけど、感知できる意識でさえ、言語に置き換えると随分足りないものになってしまう。

それでも表現するのは、必要なことなんだろう。
後で直したり、消したくなってしまうようなものでも。

今日はとてもいい天気。部屋の窓から見える空が青い。
風の音が聞こえる。それと遠くで、多分草刈機を使っている音も。
起き上がるのがだるくて、億劫で、寝転がったまま、スマホをとても重く感じながら、一文字一文字、とてもゆっくり、文章を綴っている。
ごくたまに、普通に動ける日もあって逆にびっくりするけど、今日は違う。
今朝は奇妙な夢を見た。
駅と電車の夢。
逃した待ち合わせと、おかしな道連れ。
私はスマホじゃなくて、時計しか持っていなくて、誰とも連絡が取れなかった。
何故かたまたま居合わせた見知らぬ人と、合流できなかった待ち合わせ相手達を追いかけることになった。
電車は何本も来るけど、目的地に停まるのかどうかはっきりしない。
何本かやり過ごし、ようやくこれなら大丈夫だろうと思った電車に乗って目的地に向かう。
目的の駅に着いてみても、待ち合わせ相手達がそこからどこへ行ったのかわからない。
どのみち帰りには待ち合わせ相手達もまた駅を使うだろうし、その近辺で待っていれば会えるかもしれないと思った。
そこで、道連れになった人に食事でもしながら待つ?と言ったら、何だって見ず知らずの相手と食事をしなければならないなのか、というような返事をされて、納得しつつ、ムカッとした。
そしてその道連れは、去って行こうとするのだが、去り際に何度も、本当に自分が行ってしまってもいいのか確認するような仕草をした。
私は、自分が素っ気なく冷たい態度を取ったくせに、と思い、引き止めることはしなかった。

…夢というのは、つかまえどころがなく、表現しようとすると逃げてしまったり、砂絵のように崩れてしまう。
書き表してみても、やっぱり違う。
何が違うのか確かめようとするのだけど、もう原型が見当たらなかったり、他と混じってしまったりしていて途方に暮れる。

それだけじゃない。
私は、視覚認識を言語化するのが得意ではない。
目撃証言なんてしようとしても、多分ほとんどできないだろう。
現実世界とちゃんと繋がっている感じも希薄で、世界を、かなり大雑把にしか捉えていない気がする。
そもそも、「外の世界」をあまりクリアに感じられないから、興味も持ちにくいのかもしれない。

この体は否応なく存在しているというのに、何ておかしな話なんだろう。

by Reimei34 | 2018-09-01 12:50 | 体の感覚

鬱、ひきこもり、毒になる母などについての 言葉にするのが難しい痛みの記録。


by Reimei34