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絶対ばったり出くわしたくない

しばらく、スマホを手に持つのもしんどい鬱状態に見舞われて寝込んでしまった。
今日やっと動けて、少し買い物ができた。

のは、よかったのだけど。

近くのスーパーのATMでお金をおろそうと並びかけたら、丁度機械を使っていた人の後ろ姿が母にそっくりで、びっくりしてしまった。
ホントに本人だったらすごく嫌なので、素通りしてトイレに行き、とりあえずやり過ごした。

いなくなったのを確認してからお金をおろし、売り場へ行ったら、今度は玉子売り場でまた出くわしてしまった。
今度も後ろ姿だけど、やっぱり背格好がそっくり。

私が知る限り、母はあの店では買い物をしなかったはずなのだけど、習慣を変えていないとも限らない。

しょうがないので鉢合わせしないよう気をつけながら必要最小限の買い物だけそそくさと済ませて、さっさと店を出た。

他人の空似というのは結構あるし、実際の母より若く見えたような気もするけれど、気をつけるに越したことはない。

前回出先で偶然出くわした後、うっかり交流を再開することになって、偉い目に遭った。
もうあんな目に遭うのはまっぴらだ。

あの時も、別の店だけど、お互い買い物に寄ったところだった。
私が母に黙って実家を出てから、5年ほど経っていた。

その再会は、随分あっさりしていて、私は母を少し見直しかけた。
だが、単に向こうも不意打ちだったため、自分の思ったような行動が取れなかっただけだというのが、その後次第にわかって来た。
あの恨みがましい人間が、自分を裏切ったとみなした相手を、許すはずなどなかったのだ。

交流を再開、と言っても、はっきりさせておかなくてはならない用事があっただけで、それが片付いた後まで密に行き来を続けたいとは、全く思っていなかった。

その用事というのも、母の意味不明な行動に端を発している。

何故だかちっともわからないのだが、彼女は私名義で定期預金をしていたのだ。
それを私が知ったのは、まだ母と暮らしていた頃で、私宛に覚えのない葉書が来てそれが発覚するまで、私はそのことを全く知らなかった。
わかった後も、母がそれについて話したがらないので、結局うやむやになった。

離れて暮らすようになって、しばらくは忘れていたが、もしこの先私が生活保護を申請することになったら、その預金は私のものではないにも関わらず、私のものとみなされてしまい、申請が通らないどころか、不正まで疑われかねなくなってしまう。

そういった諸々のことを話しておかなくてはならなかったので、仕方なく私から連絡を取った。

案の定、母の方も、本人確認ができなくてその預金をおろせずに困っていたらしい。

その頃はまだ車を運転できたので、母を郵便局に連れて行って私が解約の手続きをし、そのまま母に渡した。

私の近況も、いくらかは話した。

こういう行動が、母に私を夫から「取り戻した」と誤認させたらしく、母は次第にベタつきと恨み節をじわじわとエスカレートさせ始めた。

実際に言葉を交わしたのはほんの数回だったが、その交流の再開は、母が私の友人の実家へした、意味不明の恨み言と「自分はいい親、子どもに裏切られた可哀想な親」アピールの絶叫電話で、最悪の幕切れを迎えた。

母は私に復讐したかったのだろうし、物の見事にそれを果たしたのだから、もう十分だろう。
例え満足していないにしても、私はこれ以上付き合う気はない。

再会した時、自分が何を買おうとしていたのかは覚えていない。
でも、母が何を買っていたのかはよく覚えている。

「母さんの命日だから」

と、仏壇に供える花を買っていたのだ。

死んでから70年も経つ、母親のための花束。
だからと言って、懐かしむでもなく、心を込めるでもなく、ただそう決まっているというだけで、毎年繰り返し、繰り返し…。
特に花を選ぶでもなく、「仏花」とシールの貼られた安い出来合いのちっぽけな花束。
世間様に後ろ指を指されないための、気やすめの儀式。
その儀式さえしていれば、「世間様」をバックにつけられる、という思い込み。
「世間様」が味方なら自分は正しい、という歪んだエンパワメント。

今思うと、ゾッとする。

私は、あの人に花など供えようとは、決して思わないだろう。
そういう行為がひどく不気味で嫌なものだという認識を私に植え付けたのは、他ならぬあの母親自身なのだから。


by Reimei34 | 2018-11-13 17:29 | 毒母

鬱、ひきこもり、毒になる母などについての 言葉にするのが難しい痛みの記録。


by Reimei34